ペラップの止まり木

マイペースに更新中。

victory #1

ボクは一生ここにいるままなのかな…
バトルするだけで誰もボクを捕まえてはくれない。
でもただボクの力を使うのが目的のやつには捕まりたくない。
…そう、さっきの“ぷらずまだん”とかいうやつみたいな人にはね。
誰かいないのかな?ボクの事を本当に思ってくれる人間は…
ーもう一度…外の世界がみたいな…ー


「ついに来たぁ!リバティガーデン島!!」
この少年の名前はトウヤ。
相棒のツタージャ、ウィーン(♀)とイッシュリーグを目指して旅をしている。
そして現在伝説のポケモンがいるといわれるリバティガーデン島についた所である。
「伝説のポケモンってどんなポケモンなんだろうね?ウィーン。…って何だろうあれ…」
トウヤ達は何やら人が集まっている方をみた。
その中には変な格好をした人もいる。
「いってみる?」
「タジャ。」
トウヤの言葉にウィーンはうなずいた。


「我々はこの島にある塔にいる伝説のポケモンビクティニを捕獲しに来た。
ビクティニの力を使って私達、プラズマ団ポケモン解放の野望を叶えるのさ。
だからお前たちはここでじっとしてろ!!」
「あの〜。」
「何だこのガキ?」
「関係ない人達を巻き込まないでください。それにそんなことのために伝説のポケモンの力を利用するなんて許せない。」
「うるさい!お前もじっとしてないと痛い目にあうぞ。いけ!ミルホッグ!!」
そう言うとプラズマ団ミルホッグを繰り出した。
「…ウィーン。“葉っぱカッター”!!」
「タジャ!!」
そう言うとウィーンは葉っぱカッターを繰り出し、相手が指示するまもなくミルホッグは倒れた。
「く、くそっ!!」
「さ、ウィーン。急ごう!“団”ってことは他のやつらがビクティニってポケモンを捕まえようとしてるかもしれない!!」
「タジャ!」
そう言うと二人は塔めがけて走り出した。


「ふう、なんとか倒せたね。」
「タジャ。」
「でもよかったね。さっきの人に回復させてもらって。…この扉の先にビクティニがいるみたいだけど…準備はいい?」
ウィーンはトウヤの言葉にうなずく。
ビクティニ!!大丈夫かい!?」
そういって扉を開けたトウヤの目の前にいたのはー
「あ、こんにちは!」
人間の言葉をしゃべる一匹の赤い小さなポケモンだった。


つづく